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肥満は万病の元!肥満による注意するべき病とは

2020年04月29日
体重計を持っている女性

肥満は万病の元といわれます。それはどうしてかというと脂質異常症や糖尿病、痛風などの病気にかかりやすくなるからです。また高血圧にもなりやすく、脳梗塞や心筋梗塞などの血管の病気になるリスクが高くなります。

内蔵型肥満は高血圧の人に多く、危険因子の一つといわれています。進行すると深刻な動脈硬化をひきおこします。体重が増えると心臓から送られる血液の量も増えるので、痩せてる人に比べると心臓への負担が大きいのです。減量しただけで血圧が下がったという報告もあります。

特に太った人は過食が多く、塩分を取りすぎるので体内のナトリウムが多くなりがちです。血中の塩分濃度が上がると、それを薄めようと血液中の水分が増えるために血液が増えます。血液量が増えると、血管の負担が増えてダメージを受けやすくなります。血管に多くの血液を流入させるために、心臓から多くの血液が流れることになり心臓の負担も増えるのです。肥満と高血圧には密接な関連があるのはそのためです。

また肥満によってインスリンの分泌が増加しますが、受容体の数は減ってしまいます。さらに脂肪細胞が肥大して、血液中に流れる化学物質がインスリンの働きを弱めるような作用をもたらします。インスリンの数はたくさんあるのに、インスリンの効き目が悪くなってしまうのです。こうした状態はインスリン抵抗性と呼ばれますが、こうなると血糖値のコントロールが難しくなってしまいます。その結果、糖尿病の発症につながるリスクが高くなります。

糖尿病になると様々な合併症を引き起こします。足の指の壊疽や、糖尿病性網膜症による失明などはとても怖い合併症として知られています。糖尿病になると神経の知覚が麻痺し、やけどをしても気が付きにくくなり深刻な状態になることがあるので注意が必要です。糖尿病になり、インスリンのコントロールが難しくなると、インスリンの注射を毎日打たなくてはなりません。インスリンの注射を打つことで、低血糖をひきおこすことがあり、低血糖による昏睡状態になる危険性があります。

血液の中の中性脂肪が増加し、悪玉(LDL)コレステロールが多すぎたり、善玉(HDL)コレステロールが少なすぎるという状態が脂質異常症です。太ると中性脂肪が増加して、脂質異常症を引き起こします。悪玉コレステロールは血管の中に入りこみ動脈硬化を引き起こす一番の原因となります。善玉コレステロールは余ったコレステロールを肝臓へ戻す働きをしてくれます。しかし、少ない善玉コレステロールでは、余った分を肝臓へ戻すことが出来ないので動脈硬化を予防することができません。

最近問題となっているのが、一見痩せてる人でも体脂肪率が高い隠れ肥満の人です。体重は正常かそれ以下でも体脂肪率が多ければ、将来糖尿病や痛風などにかかるリスクが高くなります。もしも検診などで隠れ肥満が判明したら、食生活の改善や運動などで体脂肪率の改善をはかるべきです。

肥満の病気はこれだけではありません。肥満になると、首や喉周りの脂肪が増えて気道を圧迫することがあります。これは睡眠時無高級症候群の原因となり、寝ている間に無呼吸状態になる状態です。無呼吸状態になると体は休むことが出来ずに、脳や心臓は懸命に働き続けます。その結果、血管の負担が増えて、最悪の場合突然死をおこすことがあります。無呼吸症候群は隠れ肥満の人にも起きる可能性がある症状です。

さらに肥満はがんと大きな関連があることがわかっています。特に大腸がんや前立腺がん、乳がん、子宮がんなどは肥満と関係があると報告されています。深刻な状態になる前に、食事の改善や有酸素運動などで健康の改善をはかりましょう。