• ホーム
  • 肥満外来による治療内容の種類

肥満外来による治療内容の種類

2020年04月01日
お腹の脂肪を気にする人

肥満を放置しておくと、高脂血症や高血圧症などの生活習慣病などにかかるリスクが高くなります。特に問題なのが内蔵型肥満で、一般にメタボリックシンドロームと言われる状態です。メタボリックシンドロームとは、内蔵型肥満が原因で、脂質異常、高血糖、高血圧などの状態になったことです。

自分で食生活改善をしようと努力しても難しく、リバウンドしてしまう人もたくさんいます。肥満に悩む人のために、肥満外来を設けている大学病院などで専門家の指導を受けることが可能です。肥満外来では血液検査などのメディカルチェックで、内脂肪などを調べます。

血液検査の結果内脂肪が多く、定期的に通院が必要と診断されれば専門家の指導の元で肥満に対する治療を行います。すでに病気になっていると診断されれば、保険適用が可能になります。たとえば肥満の他に脂質異常症や糖尿病、高血圧などの病気があった場合です。その他、肥満が原因で膝や腰などに疾患を抱えている場合も同様です。またBMIが35以上となる高度肥満の場合も、保険適用になります。一般に肥満の人は睡眠時無呼吸症候群などの疾患を抱えている人が多いのですが、そうした人にも保険が適用されます。検査をしても特に疾患がなく、肥満だけの場合は原則として保険適用外になることがあります。

メディカルチェックのあと、肥満外来の専門家と相談し、どのような原因で肥満になってしまったのか突き止め食生活の改善方法などを考えます。食事と運動を中心としたプログラムを行い、食生活改善や運動療法を行うのが基本です。食生活改善や運動療法などを行い、内脂肪を減らすように努力し肥満解消に努めていきます。

必要に応じて医療用抗肥満薬が処方されることがありますが、肥満の抑制や防止のためです。食生活改善につとめてもリバウンドしてしまう人が少なくありません。そこで使われるのが抗肥満薬使われる食欲抑制剤などで、薬剤の中には保険適用が可能なものもあります。しかし、肥満薬は効果が穏やかなものなので、なんといっても食生活改善が基本です。食生活改善のためには、食事日記などで自分の日々の食事を記録しておくことが大事です。高度肥満の人はカロリー過多の食事が多く、食生活が偏っている人が大半です。食事日記をつけておけば、専門医とともに食事の内容を振り返ることができます。

無理なダイエットは健康を損ねてしまうことが多いので、急激に体重を落とすことは目標とせずに、徐々に体重を減らして行くことが大事です。自分の行動を振り返る行動療法を行うことは、食生活を含めた日々の自分の行動を見直すきっかけになります。管理栄養士から栄養学的指導を受けるほか、心理療法士からカウンセリングを受けることも有効です。

すでにダイエットに失敗し、リバウンドを繰り返している人も肥満外来にはたくさん通院しています。リバウンドを繰り返すと、ダイエットをする自信がなくなってしまいます。そこで肥満外来は、少しずつでも無理なく痩せる方法で肥満を解消していきます。職場の検査などですでに生活習慣病を指摘されている人、男性で85cm以上、女性で90cm以上の腹囲がある人は、一度肥満外来で検査をしたほうが良いでしょう。またBMIが25以上の人や、お腹がすいていなくても常になにかを食べる癖がある人も要注意です。その他、いびきがうるさい人も睡眠時無呼吸症候群になっている可能性が高いです。

高脂血症や高血圧などを放置しておくと、動脈硬化が進行し心臓疾患や脳疾患などの病気にかかるリスクが高くなります。無理なダイエットで健康を損なうよりも、肥満外来で専門医の適切な指導を受けるべきです。